性感染症/STDとは
女性にリスクの高い病気
性感染症(STD)は、性行為などによって感染する病気のことです。
これまでは「性病」という名称で呼ばれることもありましたが、現在は法改正によって「性感染症」という名称や一般的となっています。
性感染症は、必ずしも自覚症状があるとは限らない病気です。
そのため、感染に気づいたときにはすでにパートナーへ伝染している可能性も考えられます。
※ STD→ Sexually Transmitted Diseases
身体の違和感は、当院へ
こんなお悩みありませんか?
- おりものが多くなることがある(帯下感)
- 左右両方のお腹の下あたりが痛む(下腹痛)
- 聖行為をした時に痛みを感じる(性交痛)
- 内診時に痛みを感じる(内診痛)
女性の場合、感染しても前ぶれとなる症状が少ないこともあります。
単なる腹痛や、便秘と勘違いされている女性も少なくありません。
隠部がかゆくなったり、排便が困難になる等の症状があるときには、他の感染症の可能性も考えられます。
不安や違和感を覚える症状がある方は、一度、当院へご相談ください。
クラミジア感染症
クラミジア感染症とは
クラミジア・トラコマティスという細菌に感染して起こる性感染症です。
女性は感染すると「子宮頸管炎」などを引き起こす可能性があります。
しかし、症状が少なく自覚症状のないまま過ごしてしまうことが多いです。
クラミジア感染症のリスク
病気の進行
- 子宮・卵管・卵巣への進行
- 腹腔内(骨盤腹膜炎・肝周囲炎)への進行
- 不妊症・子宮外妊娠(卵管妊娠)
など、病気の進行によって身体へのリスクは高まります。
新生児へのリスク
妊婦が感染していると、出産時に産道感染し、生まれてくる子どもがクラミジアに感染してしまうリスクもあります。
新生児が感染すると、
- 結膜炎
- 咽頭炎
- 肺炎
などにかかる可能性があります。
また、早産や流産のリスクも高まるため、早期の診断と早期の治療がとても大切です。
検査・治療は当院へ
検査について
尿検査や血液検査、検査用綿棒を使ってクラミジアを採取する方法などがあります。
いずれも簡単な方法で診断が可能です。
その他の感染症
- 淋病(咽頭の感染も含む)
- 雑菌性尿道炎
- 梅毒
- 性器ヘルペス など
治療について
クラミジアの治療は、抗菌薬の服用によって治療します。
早期発見すれば、約1〜2週間程度で治すことができますので、早めにご相談ください。
再感染への注意
クラミジア感染症は、再感染を防ぐためにも、ご自身だけではなくパートナーの治療も必要です。
日常生活の留意点
治療は必ず医師の診断を受け、指示に従いましょう。
症状が軽くなったり、無くなったからといって、服薬を中止してはいけません。
受診を途中でやめないでください。
治療中は、性行為を避ける必要があります。
感染を予防するには、コンドームを使用するように心がけましょう。
低用量ピルの使用は、避妊が目的です。感染の防止には役立ちませんのでご注意ください。