思春期に多いお悩み
誰しもが通る思春期
思春期とは、日本産婦人科学会では「初経(初潮)が始まってから月経が安定するまでの期間」と定義され、おおよそ8,9歳〜17,18歳の時期を指します。とくに子供から大人へと移り変わっていく過渡期は、身体も心も変化が著しく現れます。
思春期は、誰しもが通る道です。お身体や成長に関する不安、生理に関する心配など、1人で悩まず、まずはお気軽にご相談下さい。
生理に関するお悩み
- 生理痛
- 月経前症候群(PMS)
- 月経前不快気分症候群(PMDD)
など、生理には下腹部の膨満感・痛み、頭痛、お肌のトラブルなど様々な身体症状が現れます。
症状には個人差がありますが、その他にもイライラや情緒不安定、憂鬱感など日常生活に支障をきたすような精神的症状に悩まれている女性も少なくありません。
生理不順
初経から数年間は、月経の期間が一定しない状態が続きます。長すぎたり、短すぎたりすることが多いです。
生理不順が続く場合は何らかトラブルも考えられますので、ご相談下さい。
また、月経量の過多や過少についてもお気軽にご相談下さい。
避妊の相談
あなたに合う、適切な避妊法をご提案します。
ピル処方
- 経口避妊薬(低容量ピル)
- 緊急避妊薬(アフターピル)
ピル処方に関するご相談もお受けしております。
生理日の変更
女性の身体にとって大切な月経ですが、「旅行や海水浴、イベントの時などは生理にあたりたくない…。」という方はとても多いです。
大切な予定の日程が決まっている方は、今の生理が終わり次第早めにご相談下さい。
- 海外への長期旅行
- 大事なテストや試験
- プール、海水浴
- 大切な結婚式 など
成熟期に多いお悩み
自分と向き合う時間を大切に
成熟期は、20代前半〜30代後半にかけての時期を指します。社会人になり、仕事などに追われるようになり体調管理がおろそかになりやすい年代です。
なかでも結婚をして家族優先の生活になった女性は、自分のことは後回しにしがちです。きちんと自分の身体と向き合う時間が大切です。体調について、心配なことなどありましたら、ご相談下さい。
子宮がん検診(子宮頸がん、子宮体がん)
子宮がんは、早期発見であれば100%治る病気と言われています。
しかし、初期の段階では自覚症状がないため、病気に気づいた頃には症状が進行していることがあります。
定期的に検診を受けることで「がん」の重篤化を未然に防ぐことが大切です。
30歳以上の方は、年に1回子宮がん検診を受けて下さい。
また、当院では子宮頸がんのワクチン接種を実施しておりますのでお問い合わせ下さい。
不妊症外来
不妊にお悩みの方は、原因をつきとめて早めに治療を始めることが大切です。
基礎体温を3ヶ月分記録の上、ご相談下さい。
男女の生み分け
2人目のお子様から、男女の生み分けについてのご相談をお受けしております。
避妊の相談
今後の家族計画などでお悩みの方は、ピル処方の他、子宮内避妊具(IUD・IUS)などの方法があります。お気軽にご相談下さい。
そのほか
生理不順、成熟期の出血、かゆみ、痛みなど、お体のお悩みがあれば何でもご相談下さい。
更年期に多いお悩み
女性ホルモンのバランスが崩れやすい年代
更年期は、40代後半から50代前半の女性を指します。規則的だった月経周期が不規則になっていき、やがて閉経を迎えます。女性ホルモンのバランスが崩れ、身体的、精神的に様々な不調があらわれます。また、65歳頃までの壮年期では、生活習慣病などの病気なども気になる時期です。
閉経前後のホルモンバランスの崩れが影響し、さまざまな症状が心身にあらわれます。
生活に支障をきたすほどの状態を「更年期障害」といい、治療が必要となります。
更年期障害チェック表
- 強:毎日のように症状がでる
- 中:週に何度か症状がみられる
- 弱:症状は強くないが、出ることがある
ご自身症状の度合いに該当するものに◯をつけてみましょう。
合計点によって、更年期障害の程度を算出していきます。
- 0 〜25 → 概ね問題なし
- 26〜50 → 食事や運動の見直しが必要
- 51〜65 → 婦人科への相談を推奨
- 66〜80 → 定期検診による経過観察が必要
- 81〜100 → 精密検査に基づく計画的治療が必要
笑顔で次のステージへ踏み出すためにも、1人で耐えるのではなく、まずはご相談下さい。
高齢期に多いお悩み
運動機能の急激な低下に要注意
更年期を終えると、高齢期がおとずれます。どんなに健康な方でも、身体機能は20代前後でピークに達し、徐々に低下していき、高齢期には急激に低下します。
運動機能の低下により怪我のリスクも高まります。日常生活ではこれまで以上に注意が必要となります。
子宮下垂・子宮脱などのご相談
骨盤底にある「骨盤底筋群」と呼ばれる筋肉や靭帯が子宮を支えています。妊娠・出産、加齢により女性ホルモンである「エストロゲン」が失われることで子宮下垂や子宮脱が引き起こされます。
子宮下垂
子宮が本来の位置より下がっている状態。(膣の外に脱出はしていない)
子宮脱
一回以上の経膣分娩を経験した閉経後の女性は、子宮脱のリスクが高くなります。
軽度であれば治療は必要ありませんが、日常生活に支障をきたすほど症状が進むと治療が必要となります。
子宮下垂・子宮脱の原因と症状
原因
妊娠・出産、加齢・閉経など、さまざまなものが誘発要因として考えられます。肥満や便秘などもその要因としてあげられますので、ご自身の生活習慣を改めて見直してみましょう。その他にも、気管支炎や喘息など慢性的な咳、長時間の立ち仕事、重たいものを持つ仕事なども発症要因としてあげられます。
症状
- 下腹部の違和感、下垂感
- 膣の間にピンポン球のようなものが触れる違和感や不快感
- 骨盤や腰回りが重い、つっぱる
- 頻尿や尿漏れなどの排尿困難
- 便秘、排便困難
- 腰痛、骨盤痛
- 性交痛、性交障害
など、上記に核当する症状のある方はご相談下さい。
更年期終了後のお悩みは相談しにくいという方も少なくありません。
女性特有のお悩み、トラブルに対処できるのは婦人科です。つらい症状が緩和される日は必ずおとずれます。